「余命一週間」を宣告された女性からのメッセージ

 
あなたの家族で大きな病気に罹っている人はいますか?不幸にも、世の中には生まれた瞬間から病気と闘い続けている人たちがいます。

Aさんは、25歳という若さにも関わらず先天性の難病に悩まされ続けた末に、余命一週間と宣告されてしまいました (2014年に両肺の移植手術を受けていたのですが、身体がついに拒否をしてしまったのです)。

 

余命一週間…

 

そもそも、彼女はなぜこんなにも (人生の全てを) 苦しまなければならなかったのでしょう?それは、嚢胞性線維症 (のうほうせいせんいしょう) という疾患のためです。

 

 

 

嚢胞性線維症とは?

嚢胞性線維症(CF症) は遺伝性疾患の一種で、原因は遺伝子異常です。気道内液や腸管内液、膵液など全身の分泌液の粘度が著しく高くなり、感染症や肺炎を起こしやすくなるのです。

起動を閉塞し、肺炎を繰り返すようになり、ついには気管支拡張症をきたします。肝機能障害から肝硬変をきたす場合もあります。

 

最終的には呼吸困難や消化機能の低下を引き起こし、呼吸不全 (死) に至ってしまうのです。

Aさんは、医師に余命一週間の宣告を受けた後、悲嘆に暮れ、友達や家族に辛い胸の内を告白しました。

 

 

 

彼女がインスタグラムで書いたこと

「私を生まれた時から知っている人もいるでしょう。知り合って間もない人だっています。でも一週間後、私はもう彼らと会うことはできなくなるのです。」

「もう二度と、会うことも話すこともできなくなってしまいます。」

 

「でも、私は絶対に忘れません!みんなと築いてきた堅い友情を!愛を!私はいつまでもあなたたちのことを愛し続けていきます。」

「時に人生は思い通りにいかないことがあります。したかったこと、行きたかった場所、見たかったものなどたくさんあるのに…」

 

 

「でも、私は最後まで諦めません。これまでもそうだったように、最後まで諦めず笑顔でいます。ありのままの自分であり続けるのです。」

「皆さんはどうか自分の人生を充実させてくださいね!」

 

 

 

終わりに

彼女の婚約者は次のように語っています。

「彼女は皆さんに、”ドナー提供がいかに大事なことか” を知ってほしいと心から願っていました。」

 

そして、、、

 

Aさんは死ぬ前にただ一つだけ、婚約者への願いがありました。それは、「どうか借金で苦しまないで」ということ。実は2人には、Aさんの治療費で多額の借金ができていたのです。彼女は心から、「私がいなくなっても、彼には幸せな人生を歩んでいってもらいたい。そのためには、どうにかして借金をなくさなければ、と願っていたのです。

(幸い、寄付金を募り多額の借金はなくなりました)

 
 
それでも…

余命一週間の命…

 

最後の力を振り絞り、彼女はドナー登録推進のための啓蒙活動に励みます。この若くて美しい女性は、自分の命と引き換えに、同じ境遇にある人たちがこれから先、何とか長生きできますようにと、移植の機会を増やす活動に全力で取り組んでいったのです。

 

多くの人たちが与えられた人生を精一杯生きられますように…

(彼女自身は助からなかったけれども…)