海外の人とコミュニケーションをするとき、多くの日本人は英語が苦手なことを気にして「うまく喋れたらいいのになぁ」と思うのではないでしょうか。
しかしながら、英語力に多少問題があっても外国人とうまくやっていけている人はたくさんいます。一方で、英語は上手なのに相手に思わぬ誤解や不信感を与えてしまう人のなんと多いことか。。。
外国人との交流は異文化体験の連続に他なりません。異文化体験とは、異なるコミュニケーションスタイルを持つ人と会話をして理解を深めていく経験を意味します。たとえ英語ができたとしても、これを理解できていないと意思の疎通はうまくいかないのです。
日本人には日本人独特のコミュニケーションスタイルがあります。そのスタイルは長年培われてきた価値観や社会通念、時には教育に支えられ出来上がったものです。
もちろん、アジアや欧米など他の国の人も、その地域の文化や歴史的背景に支えられたコミュニケーションスタイルを持っているわけです。
「日本人は幸せなときでもあまり笑わない。どうして?」
はてさて、どうしてなのでしょうねぇ…
異文化の環境下では、目に見える相手の行動や話し方だけに頼って判断することは危険です。それは水面上の氷山だけを見て航海をするようなもの。
水面下にある「相手がそのように行動し話をする理由や背景」への理解を深め、それに対応しながら自らの行動や話し方を調整する工夫が必要なのです。
外国人の皆さん、私たちがあなたたちのように激しく笑わないのは単に文化の違いなんです。我々だって楽しい時は楽しいですし、嬉しい時は嬉しいんです。どうかわかってくださいねー。
もちろん、この異文化の誤解を解消するためには一方的なものではなく双方向の努力が必要なのは言うまでもありません。
とはいえ…
楽しくも深刻な異文化間での誤解
西洋人のコミュニケーションスタイルは、心と表情をピッタリと合わせたものです。移民から成り立つ国においては、相手に明確に感情を伝えないと飛んだ誤解を引き起こしてしまい兼ねません。
一方で
日本では、伝統的に感情を自制することが良いことだと考えられています。こうした理由から、日本人は表情を心の状態と合わせる必要はない…と考えているのです。
近頃は随分変わってきたとはいえ、未だに多くの日本人の感情表現は地味です。
だからこそ、外国人の多くは「日本人の話し方とその時の表情」に違和感をもつわけなんです。
これからの日本人は、少しずつ変わるべきなのかもしれませんね。特に海外に行ったときなどは正直な感情を表に出さないと誤解を招くどころか損をしてしまいかねません。
照れ笑いや苦笑いなんて誤解の元でしかありません!もっと的確な喜怒哀楽を表現し、誤解を招かないよう注意しましょう!