日本人はなぜ指で自分を指すの?
日本で英語教師をしている外国人たちの間でこのことが話題になりました。どうやら日本人は驚いたりしたときに自分を指差すようですが、外国人の目にはこの表現方法が「奇妙」「不思議」「面白い」「滑稽」なようです。
例えば英語学校などで、外国の先生が日本人の生徒を当てて何かしゃべってもらおうと質問します。すると当てられた生徒はびっくりした表情をして自分を指差すのです。「私ですか?」という意味で。。。
海外ではよく、日本人は「シャイ」だ「丁寧」だと言われていますが、その背景には自らを積極的に表現せず、控えめな日本人の気質が見てとれます。
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多くの外国人が「日本」から連想するものの一つに「お辞儀」があります。「日本人はどこでも誰に対してでもよくお辞儀をする」という印象が強いようです。でも、実際は日本人だって握手もすれば軽いカジュアルな挨拶だってします。
それでもお辞儀癖はなかなか抜けないようで。。。
あるイギリス人が成田空港の駅で、駅員が出発する電車にお辞儀している風景を写真に撮って面白がっていました。もちろん、これは電車にお辞儀をしていたというよりも乗っているお客さんに敬意を払って頭を下げていたわけです。
しかし、このような日本らしい伝統・文化も、その習慣を持たない異国の人の目からすれば滑稽で面白く映ってしまうわけなんです。
また、別のシーンではこのようなものもあります。日本では、飛行機が出発するときに整備員の人たちがきちんと並んで飛行機に手を振っています。
一方で、海外の多くの空港では、整備員の人たちは仕事を終えたら無表情。後はのそっと車に乗って去っていくだけです。
どちらが正しいか、どちらが良いかは別にして、日本人特有の価値観を外国の人にわかってもらうには、彼らの思考回路に合った丁寧な説明が必要なのかもしれませんね。
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車が来ていない交差点などで、赤信号の前でじっと佇む日本人。外国人によく見られています。海外では、赤信号でも車が来ていなければ人々はどんどん交差点に入っていきます。
一方日本人は、他の人がどう動くかを気にしながら、たまたま誰かが渡り始めたらそれに遅れて交差点に入っていきます。「赤信号、皆で渡れば怖くない」というわけです。
日本人は、「自発的に行動することは時に和を乱すことになる」ことを気にしているようです。もちろん、法は法なので赤信号はきちんと守るべきかもしれません。
しかしながら、あまりにも律儀で、こうした場面でさえ人との和を尊重し行動しようとする日本人の意識が、外国人には不可思議にうつってしまうようです。
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日本人の価値観に「和」というものがあります。これは人間関係で対立せず調和をとっていくというもの。1人が突出するのではなく、みんなでグループとして作業し生産していこうとする、封建時代の農村社会の習わしがその原点だとも言われています。
つまり、多くの日本人は人間関係の和を前提に仕事を進めていくのです。これは、”仕事を進める過程で次第に人間関係が出来上がる” 他の国とは異なった価値観と言えるでしょう。
仕事を円滑に進めていくために、お互いの背景をそれとなく知るべく、日本人は同僚同士でランチに行ったり夕食をともにして一緒にお酒を飲んだりするのです。
これに対して、個人のライフスタイルや意識を重視する欧米では、ビジネス上の理由がない限りランチだからといって同僚と一緒に外に出たりはしません。ましてや、夕方から夜にかけては個人の大切な時間。ディナーやお酒を一緒に…ということも滅多にありません。
しかしながら、日本人にとっては「一緒に食事をする」ことは最も日常的なグループ意識の醸成方法なのです。