英語 (第二言語) を習得するために絶対必要なこと

 

一般的に、「TOEICテストで900点以上のスコアをゲットには4000~5000時間の学習時間が必要」と言われています。一方で、英語圏の人たちが第二言語を習得するのも同じこと。

ところで日本人は、義務教育下において英語をどれくらい勉強していると思いますか?学校で教わる時間を計算してみると、中高6年間でだいたい800時間ほど (中学校で350時間、高校で450時間) です。正直、これでは全然足りていません。 

多くの日本人は学校で受験英語を習いますが、けっして「使える」ようにはなりません。「学校で英語を習った」という経験が残っているだけです。

 

外国人にとって「日本語」はかなり難しい!

まずはじめに、英語圏の国の人たちにとっての「第二言語習得の難しさ」に関するデータを見てみましょう。これは、日常会話に困らないために「どれくらいの勉強時間が必要か」ということを示しています。

 

結果は、

フランス語・スペイン語・ドイツ語などが480時間、ギリシャ語・ヒンディー語・インドネシア語などが720時間、ロシア語・トルコ語などが1320時間、そして日本語・中国語・アラビア語などが2500時間となっています。

このように、調査した62言語の中で日本語は「最も難しい言語の一つ」とされているのです。

 

彼ら (日本語ペラペラの外国人たち) は日本語をマスターするために並々ならぬ努力をしています。あなたも頑張ってみませんか?英語 (第二言語) を学べば、世界中の人たちともっと簡単につながることができますよ。

 

 

 

2つの問題を克服しよう!

(1)   間違いを恐れないこと!

問題の一つは、「多くの日本人は間違えることを恐れている」ということです。確かに、話さなければ間違うことはありません。しかしながら、話さないと上達はしません。つまり、「間違うこと」も学習過程の一つなのです。

 


(2) 「学ぶ」モチベーションを維持し続けること!

膨大な量の語彙を覚えるために、「継続」のチカラは不可欠です。「何がなんでも習得してやるんだ!」という強い意志 (好奇心) がないとやり遂げることはできないでしょう。(新たに言語を習得するためには) 相当な努力が必要なのです。

 

 

 

何かを学ぶためには「実際にやってみる」ことが大事

車の運転、料理、ゴルフなど、物事の多くは机上で学ぶだけで習得できるものではありません。もちろんそれも大事ですが、加えて、「練習」&「実戦」が伴わないと完成には至りません。語学学習においてもこれは確かな真実なのです。

そもそも、日本人には「リスニング」(聴き取る力が劣っている) という問題があります。英語をノイズの一種と感じてしまい、無意識のうちに (英語を) 無視してしまっているのです。

 

一方で、、、

例えばジャングルに住むラオスの人たちは、いつも小鳥のさえずりを聞いて暮らしています。彼らはあなたに、「どんな鳥が鳴いていると思う?」「真似できる?」などと聞いてくることでしょう。彼らはそれだけ耳が良いということです。事実、これまで一度も英語を勉強したことのないラオスの少年が、(英語の)フルセンテンスを見事暗唱してみせたのです。

 

ときどき電車の中で、英語の勉強をしている学生を見かけることがありますが、彼らは難しい文法やイディオムなどの勉強をしています。学校はいったい (彼らに) 何を教えているのでしょうか?

私が思うに、学校は「英語」ではなく「英語は難しい」ということを教えているのだと思います。語学に関していえば、「聴いて」「話す」ことが一番大事!何かを習得するためには「実際にやってみる」(聴いて話す) ことが大事なんです!まずはリスニング力の改善に力を入れてみましょう!そして、「考え」「話し」ましょう!

 

 

 

おわりに

日本の教育は、 (面白くもなんともない) 受験のための丸暗記学習に集中しています。「良い」学生は「静かな」学生で、先生が教えることをただひたすら暗記・暗記・暗記・・・

加えて、社会やメディアにも問題があります。「日本人は英語が得意でない」と知っておきながら、テレビ・新聞・雑誌・広告などでちゃんとした英語を提供していないのです (和製英語ばかり)。

 

日本の英語教師の多くは満足に話すこともできませんし、教室で使われているテキストにも問題があります。授業の半分は先生の日本語を聞くことですし、授業の内容は文法について…なのです。

つまり、「もっと英語を学びたい」とワクワクした気持ちを持って入学してきた生徒たちは、日本の教育システムによってダメにされてしまっているのです。

 

日本人は英語が話せません。なぜなら、話す練習を全くしてきていないから。他に理由はないのです。「読み」「書き」の英語学習は、話すための学習にはカウントされません。「日本人には英語が必要だ」という考えは神話のようなもので、おそらく全人口の2%くらいの人たちが仕事で必要としているくらいなもの。まあそんなところでしょう。

結局のところ、自発的に「学びたい」と思う気持ちこそが一番大事なのです。本気になること。英語習得の秘訣はそれに尽きます。