日本の冬祭りには、冬の寒さを忘れてしまうほど熱いお祭りから、趣向を凝らした観光祭まで様々です。冬という季節柄、どうしても「雪」「氷」「火」といったキーワードがついてまわりますが、
寒い中にどこか温もりを感じる非日常の世界を楽しめるのではないでしょうか。というわけで、ここに代表的な日本の冬祭りをまとめてみました。皆さんの旅の参考になれば幸いです。
🔴 秩父, 埼玉 (12月上旬)
《続きを読む》秩父夜祭 (ちちぶよまつり) は秩父市の師走の名物で、秩父神社の例大祭です。京都祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭の1つに数えられています。 江戸時代の寛文年間(1661~72)には祭りが存在していたという記録があります。
提灯で飾り付けられた山車(笠鉾・屋台)の曳き回しや、冬の花火大会で全国的に知られています。日本屈指の極めて豪華な祭りであり、一連の行事が国の重要無形民俗文化財に指定されており、ユネスコの無形文化財にも登録されています。
なかなか激しいお祭りなので、見学の際は気をつけてくださいね。
🔴 東京 (12月末〜 1月初旬)
《続きを読む》初詣(はつもうで)とは、年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事のことですね。一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりするものです。
神社は日本全国どこにでもありますので、お住いの近くの神社に行くことが多いと思いますが、中でも東京にある明治神宮はその参列者の数で有名ですね。
🔴 奈良 (1月下旬頃)
《続きを読む》日本人は本当に火が大好きなようで、冬になると日本各地で火を用いたお祭りが開催されます。この「若草山の山焼き」もその一つ。
大和路に春を告げる新春の恒例行事として有名な若草山の山焼きは、観光都市としても人気の高い古都「奈良」を代表する季節のイベントで、毎年多くの見物客で賑わう冬の伝統行事です。
🔴 北海道 (1月下旬 〜 2月中旬)
《続きを読む》支笏湖の湖水をスプリンクラーで吹き付け凍らせた、大小様々な氷のオブジェが立ち並ぶ、北海道を代表する冬の祭典です。昼は支笏湖ブルーと呼ばれるナチュラルブルーに輝き、夜は色とりどりのライトに照らされ、幻想的な世界を演出します。
期間中は花火大会や氷濤ウェディングなど盛り沢山の楽しい行事を開催するほか、会場内売店ではオリジナル商品 『氷濤飴』をはじめ、温かい飲み物や食べ物なども販売されます。
また、会場周辺には泉質の異なる良質の温泉があり、冷えた体を温めることもできます。
🔴 札幌, 北海道 (2月上旬)
《続きを読む》大通公園をはじめとする市内3カ所を会場に開催される「さっぽろ雪まつり」。高さ15mもあるビルのように大きな巨大雪像のほか、スケートリンクや氷の滑り台も登場します。雪と氷で遊ぶ、北国ならではのイベントですね!日本国内のみならず、世界各国から観光客が訪れます。
🔴 旭川, 北海道 (2月上旬)
《続きを読む》旭川冬まつりは、北海道旭川市で毎年2月上旬に行われるお祭りです。1960年に第一回が開催されました。北海道を代表する冬のイベントの一つで、さっぽろ雪まつり(約200万人)に次ぐ規模の入場者数(約100万人)を誇ります。過去には、雪像の大きさでギネス記録に載ったことも!
🔴 長崎 (2月)
《続きを読む》長崎に住む中国人たちが長崎でも「チャイニーズ・ニューイヤーを祝おう!」と始めたのがこのお祭りです。現在ではこのランタン・フェスティバルが長崎の冬の風物詩となりました。
15,000個のランタンが長崎市内ん中心部に飾られ、まるで日本ではないかのような異国情緒に彩られます。期間中はサーカスや龍踊りなどでも盛り上がることができますよ☺️
🔴 青森 (2月)
《続きを読む》冬の澄んだ夜空に打ち上がる花火、乙女の像ライトアップ、ゆきあかり横丁、グリューワイン、幻想的なイルミネーション、ライブ・・・
雪と氷に覆われる神秘的な冬の十和田湖冬物語は、東北地方で最大級の雪まつりです。雪像や雪灯篭など、ファンタジックな冬景色が広がり、ステージでは津軽三味線など郷土芸能が披露されます。
🔴 岩手 (2月)
《続きを読む》小岩井農場のまきば園で毎年2月に行われる雪まつりです。大型滑り台の雪像や雪のステージなど、大小合わせて約16基の雪像が立ち並び、70基ほどの「かまくら」でジンギスカン焼肉を食べることができます。
薄暗くなると雪像がライトアップされ、ファンタジーナイトとして毎日花火が打ち上がります。冬のまつりとしては本州最大規模で、約10日間の開催で30万人ほどの人が訪れます。
西大寺「はだか祭り」Hadaka Matsuri ☆
🔴 岡山 (2月中旬)
《続きを読む》西大寺は正式には「金陵山 (きんりょうざん) 西大寺」といい、高野山真言宗別格本山で、本尊は千手観音です。
梵鐘(国指定重要文化財)や三重塔(岡山県指定重要文化財)、金陵山古本縁起(岡山県指定重要文化財)など、種々の重要文化財があります。ここで毎年2月の第3土曜日の夜に境内で「はだか祭り」が開催されるわけですが、これは日本三大奇祭として全国的に有名です。本堂御福窓から住職が投下する2本の宝木 (しんぎ)をめぐって、裸の集団による激しい争奪戦が繰り広げられます。この宝木を取った者は福男と呼ばれ、福が得られると言われています。また、夜には花火が打ち上げられます。
🔴 秋田 (2月中旬頃)
《続きを読む》「かまくら」は、およそ450年の伝統を誇る水神様をまつる小正月行事です。かまくらの中では、子供たちが「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」、「おがんでたんせ(水神様をおがんでください)」といいながら、あまえこ(甘酒)やお餅を振る舞います。
開催期間中、市内に100基ほどできるかまくらの中では、甘酒やお餅などを食べながら、夜が更けるのも忘れて “話っこ”に花が咲きます。
🔴 秋田 (2月中旬頃)
《続きを読む》毎年2月の第2金・土・日に開催される「なまはげ柴灯祭り」は、神事「柴灯祭」と民俗行事「なまはげ」を組み合わせた幻想的かつ勇壮な冬祭りです。「みちのく五大雪まつり」の一つにもなっています。
「悪い子はいねがー泣ぐ子はいねがー!」
鼓が鳴り響く中、たいまつをかざした「なまはげ」が次々に雪山から神社へ下りてくる光景は迫力がありますね!