「お化け」「幽霊」「妖怪」の違いってなんだと思いますか?
簡単にいうと、
お化けは、タヌキや傘など「人間以外のものが変化したもの」で、幽霊は「人の霊魂」、妖怪は「怪奇現象を起こすもの」。
つまり、わかりやすいところでいうと、人間の体に切り傷をつける「かまいたち」やいつもリモコンを隠す「リモコン隠し」、タンスの角に足の小指をぶつけさせるアレなんかも妖怪なんです。
ちなみに、亡くなった子供の幽霊である「座敷わらし」は幸運をもたらすとされています。幾多数多のモンスターたちの中にも、Good Luckなものもいるんです。
他にも、「なぜ日本の幽霊には足がないのか」といったことまで考えてみると面白いですよね (答えは最後の方で)。
というわけで今回は、日本で有名な「お化け」「幽霊」「妖怪」をいくつか紹介したいと思います。
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オバケは、冒頭で説明した通り「 (動物などの) 人間以外のものが変化したもの」で、本来あるべき姿から大きく逸脱している化け物のこと。
彼らがオバケとなって現れる理由の多くは人間を驚かすため、だとも言われていますが、他にも神や悪魔、植物などが化けて出てくる場合もあります。
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天狗 (てんぐ) は、「神」や「妖怪」とも言われる伝説上の生き物の一つで、山伏の服装、赤ら顔、高い鼻、そして翼があり空中を飛翔します。俗に人を魔道に導く魔物とされていますが、「神」として信仰の対象となる天狗もいます。
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河童 (かっぱ) は、日本の妖怪であり伝説上の生き物であり、未確認動物とも言えるでしょう。体格は子供のようで、全身は緑色か赤色。頭頂部に皿があることが多く、この皿が乾いたり割れたりすると力を失ってしまうと言われています。
背中には亀の甲羅のようなものがあり、体臭がきつく、肛門が3つあるとも言われています。好物はキュウリ・魚・果物で、これにちなみキュウリを巻いた寿司のことをカッパ巻きと言います。
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山姥 (やまんば) は山奥に棲む老女の妖怪で、人を食らうと考えられています。山中を夜中彷徨っている旅人に宿を提供し、はじめはきれいな婦人の格好をして食事を与えるなど親切にしますが、就寝後に食べてしまうと言われています。
グリム童話に出てくる森の奥に住んでいる魔女のように、飢餓で口減らしのために山に捨てられた老婆などの伝承が姿を変えたもの、姥捨て伝説の副産物と解釈する説もあり、西欧の魔女に由来していると考えられています。
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妖怪の一種で、大別すると首が伸びるものと首が抜け自由に飛行するものの2種が存在します。ろくろ首には大した伝説もなく、怪奇趣味を満足させるために創作された産物だとする説が有力です。元は幕末期に成立した上方落語とみられています。
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幽霊とは、死者が成仏できずに姿を現したもので、古くは何かを告知したり要求するために出現すると考えられていましたが、その後次第に怨恨にもとづく復讐や執着のために出現しているとされ、凄惨なものとされるようになりました。
幽霊の多くは、非業の死を遂げたり、この世に思いを残したまま死んだ者の霊であることから、その望みや思いを聞いてやり、執着を解消し安心させてやれば姿を消す(成仏する)とされています。
葬式の際に願戻し、死後の口寄せ、施餓鬼供養などを行うのは、死者たちが成仏し幽霊化するのを防ぐためです。
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怨霊 (おんりょう) とは、受けた仕打ちに恨みを持ち祟りをしたりする、死霊または生霊のこと。これは生きている人に災いを与えるとして昔から恐れられてきました。著名な伝承としては、平安時代の菅原道真や平将門、祟徳上皇などが有名です。
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日本の妖怪の一種で、古いものは室町時代の絵巻にみられます。ただ、その特徴である一つ目・一本足という妖怪の姿は江戸時代以降の絵画に多くみられます。捨てられた唐傘が恨みの力で妖怪へと変貌したものとされていますが、有名な妖怪のわりに伝説的な話はあまり残ってはいません。
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雪女の起源は古く、室町時代まで遡ります。当時の坊さんが「雪女を見た」と記述を残していることからその存在が現在まで語り継がれていますが、実際には空想上の妖怪であり実在しないとされています。
地域や時代によって多少呼び方は異なりますが、「死」を表す白装束を身にまとい、男に冷たい息を吹きかけて凍死させたり、男の精を吸いつくして殺すところは共通しており、広く「雪の妖怪」として怖れられていました。
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のっぺらぼうは、外見は人に近いのですが、その顔には目・鼻・口がありません。古くから落語や講談などの怪談話や妖怪絵巻に登場してきた比較的有名な妖怪であり、小泉八雲の『怪談』の中に登場する妖怪としても知られています。
妖怪としての害は人を驚かすことだけで、それ以上の危害を与えるような話は稀です。タヌキやキツネ、ムジナといった人を化かすという伝承がある動物がのっぺらぼうの正体として明かされることも多いようです。
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二口女 (ふたくちおんな) は江戸時代の奇談集「絵本百物語」にある妖怪の一つで、後頭部にもう一つの口を持つ女性の妖怪です。後頭部 (髪の毛) から食べ物を摂取するとされています。
「絵本百物語」
ある家に後妻が嫁ぎます。夫には先妻との間に娘がいましたが、後妻は自分の産んだ娘のみを愛し、先妻の子にろくな食事を与えずとうとう餓死させてしまいます。それから49日後。夫が薪を割っていたところ、振り上げた斧が誤って後ろにいた妻の後頭部を割ってしまいます。
やがて傷口は人間の唇のような形になり、頭蓋骨の一部が突き出して歯に、肉の一部が舌のように。この傷口はある時刻になるとしきりに痛み出し、食べ物を入れると痛みが引きます。クワバラクワバラ…
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鬼は日本の民話や郷土信仰によく登場する有名な妖怪で、その逞しいイメージから「強い」「悪い」「怖い」などと形容されます。一般的には頭に1,2本の角があり、頭髪は縮れ、虎のフンドシを巻いていますが、元々は定まった姿は持っていません。化かす相手の家族や知人に化けることができるとされています。
また、人に危害を加え、さらに人を食べてしまう存在とも考えられていますが、「村を守ってくれた」「幸福をもたらしてくれる」などと、良い存在として鬼が崇めている地域もあります。
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口裂け女は1979年に日本で流行った都市伝説で、2004年には韓国でも流行しました。口元を完全に隠すほどのマスクをした若い女性が、学校帰りの子供に 「私、綺麗?」と訊ねてきて、「きれいだよ」と答えると、「……これでも……?」と言いながらマスクを外します。
その口は耳元まで大きく裂けています。もし、「きれいじゃない」と答えると、包丁や鋏で斬り殺される、と言われていました。走るとタクシーよりも速い、とも。この都市伝説は当時全国の小・中学生に多大な恐怖を与え、集団下校が義務付けられるなど、市民社会を巻き込んだパニック状態にまで発展したのです。
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これは、誰もいないはずの学校のトイレで、ある方法で呼びかけると『花子さん』から返事が返ってくるというものです。
最もポピュラーな噂は
- 「学校の校舎3階のトイレで、扉を3回ノックし、『花子さんいらっしゃいますか?』と尋ねる行為を一番手前の個室から奥まで3回ずつやると3番目の個室からかすかな声で「はい」と返事が返ってくる。そしてその扉を開けると、赤いスカートのおかっぱ頭の女の子がいてトイレに引きずりこまれる」というもの。
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船幽霊 (ふなゆうれい) は、日本全国各地に伝わる海上の幽霊が怨霊となったものです。江戸時代の怪談などによく見られます。
ひしゃくで水を汲みいれて船を沈没させる幽霊で、水難事故で他界した人の成れの果てだと言われています。この害を防ぐためには、握り飯を海に投げ入れ、底の抜けたひしゃくを用意するとされています。海の怪異として知られる海坊主も、地方によっては船幽霊の一種とされています。
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座敷童子(ざしきわらし)は、主に岩手県に伝えられる精霊的な存在で、座敷または蔵に住む神と言われています。家人に悪戯を働く、見た者には幸運が訪れる、家に富をもたらすなど、伝承は様々です。
近年では、座敷わらしに会える宿として岩手県のいくつかの宿がテレビや雑誌に取り上げられました。
これには諸説ありまして、
◉ 仏壇に炊いたお香の煙で足が見えない
◉ 地獄絵図で足を切られた絵がありそこから派生した
◉ 足のない幽霊の絵が売れたから
などなど。
実は、3つ目の「足のない幽霊の絵が売れたから」が有力説とされています。江戸時代の画家、丸山応挙が描いた「幽霊絵画」は、半透明の不気味さや美しい女性なのに足だけがないといった点が、当時の日本人に衝撃を与えたようです。
この「幽霊絵画」以降、足のない幽霊が徐々に定番化して今に至るらしいのです。
5位:「お化け屋敷~桜の怨霊~」 (浅草花やしき・東京)
江戸時代から語り継がれる怪談「桜の怨霊」。桜の木を切ってしまったことから数々の呪いに襲われます。このお化け屋敷には実際に本物の霊がいるという噂も。人形がずらりと並んでいる部屋では鳥肌が立ちます。2011年にリニューアルされ、より怖くなりました。浅草観光と一緒に訪れてみてください。
4位: 「廃校への招待状」 (三井グリーンランド・熊本)
テレビ番組でも取り上げられたことのある三井グリーランド内の「廃校への招待状」は、もともと幽霊が出るという噂があった場所に作られたお化け屋敷です。実際に「霊に遭った」とか、「足を触られた」という噂が絶えず、途中でリタイアする人も少なくないのだとか。お化け屋敷といえばカップルで訪れるというイメージが強いのですが、こちらは怖すぎて逃げ出したくなりそうですね。
3位: 「台場怪奇学校」 (デックス東京ビーチ・東京)
この「台場怪奇学校」は、呪われた廃校を生徒となって回りミッションを達成するというもの。懐中電灯を片手に廃墟の中を突き進み、幽霊に追い回されるという恐怖を体験できます。リピーター続出です。「日本で最も怖い」と言う人も。「怖いのが苦手」という方は、事前にスタッフにお願いしておけば、「魔よけモード」という怖さ控え目で楽しむことができます。
2位: 「史上最怖のお化け屋敷」 (太秦映画村・京都)
映画村の中にあるお化け屋敷で、怨霊はなんと東映の俳優たちが演じてくれています。さらに、映画の技術を使ったリアルなお化け屋敷として評判が評判を呼んでいます。リアルな死体、時代劇のセット、俳優たちの迫真の演技は一度訪れたら一生忘れられません。追いかけてくる怨霊たちがあまりにも怖くて、足がすくんでしまいます。京都を訪れた際には是非!
1位: 「絶凶・戦慄迷宮」 (富士急ハイランド・山梨)
2017年にリニューアルされ、ますます怖くなった「絶凶・戦慄迷宮」。何と言っても900mもの距離を歩かなくてはならない恐怖は言葉にできません。真っ暗な闇を歩く「暗闇通路」や逃げ場のない「監禁部屋」、そして最も恐ろしいのは終盤に現れる巨大な「人体実験室」。音、におい、温度、圧迫感などの本能的な恐怖を極限まで体験できます!