Why Japanese People?

なぜ日本人は「年齢」や「経歴」の差で言葉遣いを変えるの?

 

「日本人はどうして年齢や経歴の差で話し方や態度を変えないといけないのでしょうか?」その答えはこうです。日本や韓国のような儒教道徳を背景にもつ国では、年齢への配慮や入学・入社の後先などにしたがって先輩と後輩が位置づけられているからなのです。その結果、後輩は先輩に敬意を払い、言葉遣いや接する態度にも気を遣うようになっています。

一方で、平等が基本の欧米諸国では、軍隊でもない限りこうした発想はありません。年齢に関係なく、カジュアルな場ではお互いをファーストネームで呼び合います。職場での上下関係はあっても、個人同士の間ではあくまでも「対等」「平等」という発想が根本にあるのです。そのため、先輩・後輩の概念を持ったまま外国の人に接してしまうと思わぬ摩擦や誤解の原因となってしまいます。

 

いくら「お客様は神様」と言っても少しやり過ぎじゃない?

上下 (縦の) 関係を大事にする日本社会では、多くの場合「顧客を上」に位置付けています。日本では、「お客様を神」として扱う傾向にあります。一方で、「顧客と平等でお互いのベネフィットを追求するパートナーだ」とする欧米。このカルチャーショックは如何ともしがたいものがあります。でも、よくよく考えてみると日本の場合はちょっとやりすぎかもしれませんね。その結果として、学校に「毒親」が蔓延したりするのでしょう。

 

 

 

「神様」からの厄介なクレーム

「神様」(お客さま) が、何かの不備に感情的になって大声を出したり怒鳴りつけたりすることがあります。欧米社会においては、こうした抗議に対して (受けた人も) 対等に自らの立場を主張してきます。日本では、無茶なクレームに対する対処の仕方がまだまだです。そのクレームがあまりにも理不尽だと思えば、いくら相手が顧客であっても、自らの立場をしっかりと弁護し抗議する欧米流のコミュニケーションが大事になってくるでしょう。

 

 

 

日本人は女性を下に見ている?

近頃は随分と変化してきたとはいえ、日本ではまだ (他の先進諸国と比べて) 女性の社会進出が遅れています。加えて、昔からのイメージで「日本人女性は家庭に縛り付けられていて、ビジネスの場でもその地位はけっして高くない」という印象があります。よくある例として、アメリカなどから女性の上司が男性の部下を連れて日本にやって来たとき、日本側は部下の方ばかりを見て、部下とばかり話をする傾向にあるようです。

日本人は「決済権を持っているのは男性の方」と考えてしまうわけです。しかしながら、こうした誤解が日本での男女差別への印象をさらに悪くしているのも事実。常に女性が男性を立てて控えめにという考え方は今や昔。日本にも雇用機会均等法は存在しています。それでも、日本において女性の地位が完全に男性と対等になるにはまだまだ乗り越えなければならない課題があるようです。

 

 

 

おわりに

かつて日産の元会長カルロス・ゴーン氏は、「忠誠心はとても良い価値観で、それが正しく使われれば最高に良い結果を出すことができる」と語っていました。

「私は数々の組織や国の中で仕事をしてきたが、すべての日本企業のすべての社長がうらやましい。日本にはとても特別な何かがある。それは、すべての従業員と常に1つの目標を持つ社長との間にあるつながりである。この忠誠心はとても強く、ほかが再現するのは非常に難しい。日本がこれほど印象的なのはこの独特な特徴のためである」とも言っていました。

 

しかしながら、この忠誠心が恐れや強制によるものであればすぐに破棄されるべきでしょう。忠犬ハチ公は、日本人にとって忠誠心のシンボルでもありますが、忠誠心への行きすぎた信仰は危険でもあります。これは特に、権威が重視されるスポーツや国権の最高機関の中で見られたりします。

日本人のハチ公体質は、学校教育で育まれています。日本では、権力に立ち向かうよりも従うことを教えられがちで、「良い子」は人と違ったことをしない子とされています。生徒たちは、自分で考えることよりも暗記することを求められているのです。

 

一方、多くの海外諸国では常に「考えること」が求められています。教師たちも、一方的に授業をするのではなく、それぞれ生徒の個性を引き出すような授業に力を入れているのです。ハチ公体質は、幸か不幸か「指導される人々」を作り出してしまいました。自分の上司がどんなにポンコツで腐っていたとしても、「上司」という理由だけで日本人は従順に従ってしまうのです。

安倍晋三政権がこんなにも長く続いているのは、「ほかに対抗できるまともな政党がないからだ」とも言えますが、国政や自治体、そして会社においても、「年功序列」や「経歴」が邪魔をしていると言えるでしょう。なかなか次のリーダーが誕生していません。

 

日本は今、「忠実でない」人たちの出現が強く待たれています。単に「年齢」や「経歴」だけで人を上と判断するのではなく、こうした権威に対してノーを突きつける必要もあると思うのです。その点、近頃の若い世代の人たちは不満があったら我慢することはしません。

確かにこうした若い世代であっても、表に立って上司や会社に立ち向かえる人はまだ少ないでしょう。それでも、少しでも理不尽な状況に背を向ける人が増えれば、日本は少しずつ変わっていくかもしれません。頑張れ!日本!

 

 

 

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